イモウトノカタチ

 今年やったエロゲの中でも最低最悪のゲームでした。主人公の視野の狭さ身勝手さ思考の方向に全くついていくことができませんでした。別にどうでもいいゲームのどうでもいいところを語る必要もないと思うのでこれにて。
 あ、あやかは良かったです。あやかルートだけは主人公もそれなりに見れるキャラになっていました。あやかというキャラ自体は今年のエロゲの中では麗と1,2を争う良ヒロインだったと思います。ただまあ、たった一人のヒロインの存在で他のダメな要素の全てを許容できるゲームもあるのですが、このゲームは他が酷すぎて酷すぎて、そうはならなかったかな。

戦う司書

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と虚言者の宴 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と虚言者の宴 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と終章の獣 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と終章の獣 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と絶望の魔王 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と絶望の魔王 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と世界の力 BOOK10 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と世界の力 BOOK10 (スーパーダッシュ文庫)

 戦う司書シリーズ読み終わりました。5巻まではほぼリアルタイムで読んでたと思いますが、6巻から10巻をようやく崩したといったところです。今日出かける前に6巻をちょっと読み始めたら面白くて10巻まで通してしまいました。
 概ね面白かったのですが、全体的な構成でちょっと納得がいかないというか。7巻までと8巻からで別物じゃないのかなあと思いました。というのは僕は5巻のオリビアの話がとても好きで、7巻の展開でオリビアの意志を継いだエンリケがどうやって図書館を相手に戦うのかなーって所に期待を寄せたのですが、その後はルルタが復活して世界終わりです、エンリケじゃオリビアから受け継いだ手段を実行に移せませんとか、いやーその展開はちょっとって感じですかね。最終的にエンリケも「その他大勢」キャラになってしまったわけで、ここの構成はかなり納得がいきませんでした。
 あと9巻もほぼ全部ルルタの回想っていう構成で、そこはまあ後の展開考えるにページ割いてルルタとニーニウのキャラを描いておかないといけなかったのかもしれませんが、うーん。
 文句ばっかり言ってる気がしますがそれでも全体的に面白かったです。10巻後半の勢いだけの展開とか好きです。でもこのシリーズで好きな巻を挙げるとしたら1巻と5巻になっちゃいますね。些細なきっかけを積み重ねて大きな結果を導く展開が熱かったです。

断章のグリム

 断章のグリム、16巻と17巻で完結。童話をネタにしたホラーファンタジー、バトルもあるよ。でした。最終的に登場人物はほぼ死ぬんじゃないかと思ってましたが、子供組は生き残りましたね。最終的に蒼衣が普通を諦めて(そうならざるを得ない理由はあるにせよ)、雪乃のいる場所を普通にしたいって言い出したのは収まるべきとこに収まったのかなと。葉耶にその言葉をかけてあげるのは無理だったことを考えると感慨深い。
 残された皆も結局は断章を抱えたまま生きて行くしかなくて(っていうか夢見子の断章……)、何の救いもあるわけじゃないのですが、この作品らしいと思います。
 この作家は、すくなくともラノベでは他で替えが効かない作家だと思っているので次シリーズも期待したいと思います。お疲れ様でした。面白かったです。

補充しました

6―ゼクス (電撃文庫)

6―ゼクス (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

フルメタル・パニック! アナザー3 (富士見ファンタジア文庫)

フルメタル・パニック! アナザー3 (富士見ファンタジア文庫)

 一杯買ってきました。

神様のメモ帳

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)

 6巻から8巻まで読みました。一応既刊はここまでなのかな。5巻読んでから相当間開けてしまったから空気をいまいち覚えていないのですが、アリスってこんなにわかりやすくデレるキャラでしたっけ。
 どうにも結末に向けて作者の都合のいいように誘導されてる感が強かったのですが、まあそれはいいです。ダメっつーか読んでてイライラしたのは鳴海のあまりに酷いヘタレっぷりですね。これは今までもそうだったはずですけれど、昔読んでた頃はこれ許容できていたのかなあ。最近の杉井作品は読んでないからわかりませんが、いつもの杉井みたいな感じで言われてましたよね、ヘタレ。8巻で四代目から時間を貰っておきながら何もせずに逃げた態度とか本当ありえないんで。
 (追記)
 はてなで感想追ってみた感じ概ね高評価のようで。今更鳴海のヘタレっぷりにごちゃごちゃ言う人はそもそも8巻まで付き合わないか。今回の話は1巻から続く特別な話だと思います。そこで他ならぬ彩夏に関わる問題なんだから、あそこで逃げたりせずにきちっと結論を出して欲しかった。きっちり決めなければいけないところだった。好みの問題と言われればそれまでですが、この一点だけはどうしても許せなかったです。

スワロウテイル/幼形成熟の終わり

 仕事の休憩時間にちまちま読んで読み終わりました。前作を読んだ時は小説ってラベル貼ったのですが、やっぱりこれはライトノベルだと思います。女性キャラ(女性でもないんだけど)の台詞や設定のあざとさとか、どうにも読んでてつっかかります。そのくせキャラ周りの設定はあざとくても世界観の設定が重めに作ってあったりして、これはラノベなのかSFなのかと違和感が。いやわかってます。自分が「ラノベとかかくあるべし」「SFとはかくあるべし」っていうフィルタリングをしてるってことはわかってます。ラノベとSFはジャンルとして両立することもわかってます。お前本格SF小説なんてほぼ読んだことねーだろってのもその通りなのです。
 なのでその辺をとっぱらって読めば楽しかったです。必死な揚羽かわいいし。私の生きる意味とはなんぞやー! と、幼いなりに主張してる姿とか頬擦りしたくなってきますね。全体的に説明のために物語が動いてる感がちょっと気になるのと、こういう作風でいくんだから他作品のパロとかは本気でやめた方がいいと思いました。盛り上がってるとこでやられても醒めます。
 どっちかと言えばキャラ小説っぽくなってきましたかね、前巻に比べれば。

スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)

スワロウテイル/幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)