戦う司書
- 作者: 山形石雄,前嶋重機
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概ね面白かったのですが、全体的な構成でちょっと納得がいかないというか。7巻までと8巻からで別物じゃないのかなあと思いました。というのは僕は5巻のオリビアの話がとても好きで、7巻の展開でオリビアの意志を継いだエンリケがどうやって図書館を相手に戦うのかなーって所に期待を寄せたのですが、その後はルルタが復活して世界終わりです、エンリケじゃオリビアから受け継いだ手段を実行に移せませんとか、いやーその展開はちょっとって感じですかね。最終的にエンリケも「その他大勢」キャラになってしまったわけで、ここの構成はかなり納得がいきませんでした。
あと9巻もほぼ全部ルルタの回想っていう構成で、そこはまあ後の展開考えるにページ割いてルルタとニーニウのキャラを描いておかないといけなかったのかもしれませんが、うーん。
文句ばっかり言ってる気がしますがそれでも全体的に面白かったです。10巻後半の勢いだけの展開とか好きです。でもこのシリーズで好きな巻を挙げるとしたら1巻と5巻になっちゃいますね。些細なきっかけを積み重ねて大きな結果を導く展開が熱かったです。