夏空のペルセウス・1

 夏空のペルセウスです。何かとよくない方向で話題のminori期待の新作でしたが、まあまあ良かったのではないかと思いました。思いましたが足りない部分も数多く、最終的には「惜しい」ゲームになってしまったかなと。今更ネタバレ配慮も糞もないし基本この文章も誰も読まないと思うので好き勝手書いてしまいますが。ルートロック的に透香ルートを作品の主題にしたかったんだろうなというのはわかりますが、ヒロインのキャラの強さとして恋がぶっちぎってしまっているのがバランス良くないです。このゲームは全ルートそうなんですけれど、お話を例えば「起承転結」で表現するなら、「承」の部分がごっそり抜け落ちてるような感じなので、ヒロインに対する感情移入とか、お話の説得力が全然足りない。ゲームが始まって主人公であるところの森羅がヒロインを恋愛対象として見るような余地がないままゲーム中たった一度の選択肢を迎えて、その選択肢で決定したヒロインにいつの間にか森羅が恋愛感情を持っているので、読んでて違和感が凄かった。恋だけは実妹設定に加えて過去の境遇等もあるし、どちらかというと恋が森羅を攻略するような展開だったのでまだその辺はマシだったけれど、他のヒロインは……。出会ってから全然時間が経ってない上に仲を深めたりするようなイベントが全くないのはよろしくないです。
 ここまで書いてなんか眠くなってきたので続きはまた今度。別に大したことは書かないけど。