あえて無視する君との未来 〜Relay broadcast〜

 終わりました。昨日の夕方くらいからはじめて、寝落ち含んでも今日の午前あたりには終わったので分量はそんなにない感じです。まあハニカム文庫シリーズは毎回そうですね、今回は文庫じゃないしフルプラですけれど、内容には満足してるので物足りなさは特になかったです。
 最初っから最後までキャラゲーで、自分のようなシナリオ厨大喜びみたいな要素は特にないのですが、キャラの漫才を眺めてるだけで顔がニヤけて楽しかったです。主人公はちょっと後ろ向きな所もあるけれど基本は熱血バカで、調子乗ったような行動も取りますがだいたいオチがつくので不快ではなかったです。体験版のノリでだいたい最後まで行くので人によっては飽きるかな。部活周りの設定や、キャラの行動等、いろいろとツッコミ所はあるのですが、基本的には気にしたら負けだと思います。そういう所がゲームを楽しむのを阻害してると言えば否定はできませんが。自分も気にしたら負けと言いつつ、終盤の展開でいくら何でもそりゃ考えが足りなすぎると思った部分もありましたし。
 攻略順序は南or七凪→計→爽花の固定で、ルートで明かされる主人公の過去話を考えると、南→七凪→計→爽花で順番に読んで行くのがベストだと思いました。スキップして先に爽花や計やるのではなく。ゲーム開始時点以前から主人公と関係性がある七凪、計、南についてはどのルートでも「実は昔から○○のことが」的展開になるので、全ルート一緒にして考えると主人公のキャラがブレてるように思えます。選んだヒロインによって主人公の過去の心情もちょっと違うのだと割り切って考えた方がいいかもしれません。特に南先輩は過去に結構強力なフラグを立ててるので……。
 未来視設定は爽花との話を進めるために盛り込まれたようなもんで、他のルートでは特に重要な意味はないです。爽花にしたって設定が上手く活かせてるわけでもないので完全に死に設定。ただのキャラの個性の些細な一要素程度の重さです。
 そんなこんなで。キャラの掛け合い一点に特化したゲームで、それが合えば良作、ダメなら駄作でしょうか。体験版やれ。やって楽しければ「そのノリで最後まで行く」ってのを前提で承知して買えって感じで。